INTERVIEW By 紺待人 |
「TALK TO KIND #3」 Talk To HIMURO -また今回もよろしく、ちょっと長くなるかもしれないけどーよろしくお願いします。 「ウン・・・ただネ、オレ具体的なDAY TIMEとか忘れがちだし・・・やっぱり今の俺としての答えになっちゃうと思うヨ」 -もう5年前後たつものネ、とりあえず記憶をたどったりで、モラルと、そのあたりのBOOWY・・・で、それをとりかこむ音楽シーンなんてのをちょっと聞こうかナと思ってるんだ。 「オーケー、思った通りの対談になる様、努力するヨ」 -どうもありがとう。でね、さっそくなんだけど、まず聞きたかったのが詞の部分なんだ。ボクとしては、このモラルの詞って、もしかすると全部のアルバムの中で、一番好きかもしれないナって思う位気に入ってるんだけど。アルバム一作一作にもいえる事だけど、スゴク表現方法とか今と違うじゃない・・・書き手で有る氷室京介としては、その辺でどんな意識持ってやってるんだろうなって。 「ウン・・・確かにちがうかもしれない。紺ちゃんが、モラル気にいってくれたみたいに、インスタント・ラブが一番だって奴や、BOOWYが一番って奴も居る・・・つまりサ、どれも俺の詞なんだって事においちゃ、何の意識も変化も無いし、ましてロックを一つのスタイルでずっとやらなけりゃいけないなんてルール、始めから信じて無いしネ。俺だって、うん、俺に限らず、一人の人間だっていろいろな面持ってるわけでしょ・・・例えば、それを1日って区切ったっていい・・・朝と昼と、夕方と夜と、それから夜中が有ってサ・・・ちゃんと1日だってドラマなわけじゃない。食事してる気分とか、散歩してる気分とか、女抱いてる気分とかサ・・・もしも俺が、夕方が一番うけてますから、夕方ばっかりうたにして下サイとか云われても、クソくらえだし、もし、夕方が一番得意で、なれない朝をうたにしてうまくやれなかったとしても、それは俺の朝だって事で堂々とやっちゃう・・・素直な事と、しがみついちゃう事って、絶対にまちがえちゃいけないと思うヨ・・・すごく似てるかも知れないけど、絶対にまちがえちゃいけない。俺自身も、その辺にはいつもこだわってると思うヨ。例え、表現スタイルが、変わった事をジャーナリズムにこきおろされとしても、俺は、自分の思った通りにやるし。オーディエンスっていうかさ、俺らの事を支持してくれる奴らとの信頼関係は絶対そこに有ると思うし、またそうでなけりゃいけないよネ。評論とか何だとかでワンクッションおいて判断する事はないんだヨ。参考にはすべきかも知れないけど、もうそろそろ、自分の耳や感性をみんなが大切にしなけりゃいけない時期に来てると思う。誰が何つったって俺はこれだけはゆずれないーみたいなさ・・・」 -すごく良くわかるけど・・・・今の音楽業界のシステムっていうか、売れる為の方法論とかとは、あまりそういうやり方って合いそうにないよネ。 「そうかも知れないーだからこそ、モラルの頃っていうのは、そういう意味では売れなかったのかも知れないネ・・・けっこういろいろ書かれたし今よりもっとジャーナリズムに世の中皆踊ってた。だけどネ、作品とか自分達がライブをくり返してたスペースは、すごく納得いってた・・・うん、満足じゃ無くって納得ネ・・・あの時なりに俺達は精いっぱいやってたし、あんなライブバンド他に居なかったと思うヨ、で、だからこそ今が有る、今につながってると思うヨ」 -うーん・・・やっぱり、ザ芸能界っていうか、あたり前のスタイルっていうか、そういうやりかたと違うよね。 「まぁ、俺らがBOOWYをやり出した頃っていうのはサ、基本的に1つのムーブメントにケリがついてたって云うか、何してもロックってカテゴライズされたジャンルが一つのハザマだったと思うんだ」 -というと? 「例えばね、ブラウン管ではチャーとか世良サン、それから原田真二さんとか、けっこう頑張っててサ、で、ストリートのシーンでは、東京ロッカーズとかがさ、場面を張ってた。そういう1つのシーンが、ちょうど一段落着いてた時期なんじゃないかナと思うんだ」 -うんうん。 「ねっ、だから、バンドやってくって事では、ひどく不遇な時だったと思うんだよネ・・・ビート系のバンドとかもいくつかは出てきては来たけど、しっかりしたムーブメントづくりも、例えばチャートインとかもできずに消えて行っちゃったと思うんだ」 -確かにそんな感じ有るね。世の中とか業界とかが団結して、バンドなんていらない、売れないヨ的なさ。 「そう、そんな中でBOOWYは結成されたし、モラルも発表された。レコード評とか有るじゃん、どこかの本か忘れたけどすごいの有ったんだゼ。ボーカルの名前がヒムロ、ギターが、ホテイ、それでバンド名がボーイだなんて、なんてフザケタ連中だ的なネ。とりあえず真剣なわけじゃん、俺達。レコード作りだって、ライブステージだって・・・フザケタ名前だって思ったってかまわないけど、やる事はやってほしいヨ、敵にもさ」 -やめようとか思わ無かったの? 「意外とクールでさ俺ら・・・って云ったら聞こえ良いけど、まわりの事なんて、ましてスタートしてすぐなんか、自分達が、どんな組織の中で、どんな事やってんのかわからなかったもん・・・金無えナとか、アイツらいーなとかは思ったけど、やめたいとか自分達をおいつめたりはしなかった。それをやったらすべて終わりだヨ。何だか良くわからなかったけど、信じてる事とか、ウーン・・・やっぱり夢は見てたよね。結局楽しかったものあの頃・・・今思うと、今にとってあの頃はひどく重要な時間や風景だったと思うよ・・・だって今、好きな事自然にやれるってのも、体がおぼえちまってるもの。必要な事と不必要な事・・・理屈じゃなくて、自分達がどっちへ行けば良いのかって事をさ・・・たまたま売れてるけど、だから性格とかぜんぜん変わってないと思うヨみんな・・・何もわからず、売らされちゃったわけじゃないし、今はもうけっこう”ベテラン”だしねそのへんは・・・」 -で、この先も変わらないゾって! 「変われないんだろうなきっと・・・で、大金持ちになったら、えらくイヤな奴になっちゃったりしてネ・・・ダイヤギラギラなイヤミな奴・・・紺ちゃんも注意しといてな、いつ裏切るかわかんないゼ(笑)」 |
SCORE HOUSE社MORALから抜粋